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セミナーレポート

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鶴見歯科クリニック「患者さん向けセミナー」レポート

鶴見歯科クリニックの診療コンセプトである予防歯科。その第一歩は、予防歯科の大切さに気づくことです。むし歯になってから…痛くなってから…それでは大切な歯を悪くしてしまうことになります。

鶴見歯科クリニックでは、削って詰めての繰り返しに終止符を打てるよう、予防歯科をより多くの方に知ってもらうために、30分程度のセミナーを定期的に開催しています。

このセミナーについて、内容の一部をご紹介します。予防歯科を知っていただくための第一歩としてお読みいただけたら幸いです。

 

実は、日本は歯抜け大国

まず、セミナーの冒頭に皆さんにお伝えしているのが、日本における歯の健康の現状です。

現在日本人の歯の残存本数は80歳で15本といわれています。これは世界の国々と比べても、結構少ない本数となっています。なぜ日本人は歯を失ってしまうのでしょうか。

日本人は歯磨きに対してズボラ?そんなことはありませんね。皆さんも歯を磨くことが日課になっている人がほとんどかと思います。事実、95%の人は毎日歯を磨いているそうです。

砂糖の摂取量が多いから?いいえ、欧米人の方が何倍もの砂糖を摂取しています。

では、何が他国と違うのか。

 

それは「定期歯科メインテナンス」の受診率の違いなのです。

日本人は「歯医者はむし歯ができたら行くところ」という意識の方がほとんどですが、歯の健康が保たれている海外の国では、「むし歯ができないように」歯医者に定期的に歯のメインテナンスへ訪れているのです。

こうしたことからわかる通り、日本は歯の健康に関してはかなり遅れをとっている国ということが言えるでしょう。

 

改めて考える「歯の大切さ」

それではここで、改めて「歯の大切さ」について考えていきましょう。

 

高齢者に聞く「健康の後悔TOP20」では、「歯の定期検診を受ければよかった」が1位に。それだけ、多くの人が“あとになって「歯を大事にしておけばよかった」”と感じているようです。

では、歯を失ったらどんな後悔を感じるようになっているのでしょうか。

食べ物や味覚にも影響する歯の健康

まずは食べ物。若い頃は好きなものを自由に選ぶことができたのに、年齢を重ね、歯の本数が減っていくと、食べられるものの選択肢がどんどん減っていきます

仮に歯が5本以下になってしまうと、バナナやうどんしか食べられない、ともいわれています。

また、歯の本数と味覚にも関係性があるといわれており、歯の本数が少ない人ほど、食事が美味しく感じられない…そんな経験をしている人が多いようです。

表情や人相・発音と歯の関係

歯の健康は「人に与える印象」にも直結します。歯が失われることで、発音が悪くなり、人相も一気に老けてしまったように見えたりと、人に与える印象がガラッと変わってしまいます。

ロングスパンにみた医療費の影響度

長い目でみたときには、歯の健康は医療費にも大きく影響します。むし歯になってから対処療法を繰り返すより、早めにメインテナンスに取り組むことで、結果的には医療費を削減することができます

このように、歯の健康がもたらす影響は多岐にわたっており、いかに歯を大切にすることが重要か、おわかりいただけたかと思います。

 

歯の健康と向き合う「メインテナンス」

歯を失ったときに初めて気づく歯の大切さ。皆さんも後悔を生まないよう、今からできることが歯の定期メインテナンスです。

多くの人が歯医者に訪れるのは、

  • 症状(痛い・腫れた等)が出たと
  • 健診の紙をもらったとき
  • クリーニング希望

といった理由をあげています。

しかしながら、これらの理由で歯医者を訪れても歯の健康を必ずしも保つことはできません

 

歯の治療は、むし歯の抑制にはなりますが、完全に取り除けるわけではありません。治療を繰り返すことは、歯の健康を削っていくことになります

 

また、健診の紙をもらって歯医者に行く人も多いかと思いますが、見ただけで発見できるむし歯は50%未満といわれており、むし歯発見を完全に網羅することは難しく、レントゲンなどを併用した細かな検査が必要です。

 

ステイン・歯石を取ることを目的としたクリーニング。一見意識が高いように思いますが、定期的に歯医者を訪れていても、掃除だけをして検診を怠っていてはお口の健康を維持できる保証はありません。

このように、今までの考え方で歯医者に訪れても、歯の健康を守ることは十分でないと言えます。

 

大切なことは、症状がなくとも定期的にメインテナンスのために歯医者に通院することです。

大切な歯を守るために大切なことは、

  1. 精密な検査を行い、現状を細かく把握すること
  2. ご自身のむし歯、歯周病のリスクコントロールを行い、正しい知識•手技を習得すること
  3. 定期的なメインテナンスを習慣化させること

の3点。“治す”ためでなく“まもる”ために歯科通院をするという認識をお持ちいただくことが重要です。

 

いかがでしたか。
鶴見歯科クリニックでは、このような歯の健康に関するセミナーを行なっています。この場でご紹介した内容はごく一部ですし内容も随時変更しますので、ぜひセミナーに直接お越しいただくことをお勧めします。

皆さんの歯の健康について、一緒に考えていきましょう。